■ 2015年、HOLLYWOODで "最もコスパの高い" 俳優ランキング

http://forbesjapan.com/articles/detail/10757

 

良くも悪くも、”THE HOLLYWOOD” な推測情報だ。映画スターのブランドは常にその”価値”との対比にあるのだから、無理もないが。さて、Topを飾ったのはクリス・エヴァンス。ギャラ1ドルに対して実に181倍の収益を導いたコトになる。続く第2位はミラ・クニスそして……。ここで疑問が浮かぶ。先ずはランキングを転載してみよう。

 

 01 クリス・エヴァンス

 02 ミラ・クニス

 03 スカーレット・ヨハンソン

 04 グウィネス・パルトロウ

 05 エマ・ストーン

 06 クリス・ヘムズワース

 07 ヴィン・ディーゼル

 08 ジェニファー・ローレンス

 09 マーク・ウォールバーグ

 10 ドウェイン・ジョンソン

 

世界のHOLLYWOOD、その中でも頂点を極めた稼ぎ頭の、紛いも無い”トップ映画スター”たちだ。アナタは、何人の顔を、その出演最新作を、思い浮かべることができただろうか。日米のエンターテインメント界を活動域としている当社グループ内では時折、”日本人のスター観”に驚く声があがる。第一線にいたのは遙か昔、現在ではB級以下にもランクされる俳優に歓声を上げ、世界が熱狂するAAAスターの顔を知らないのだ。ビジネス上は、好都合。(ギャラの)安いスターで集客でき、超一流を欲さない国民はそれでも、世界第3位の高収益を稼ぎ出してくれる上得意なのだから。

 

その逆にも、違和感は残る。「注目されてる日本の――」「世界が泣いた!」「全米公開決定!!!!」そんな謳い文句の日本映画が日本の劇場で公開されているその瞬間、HOLLYWOODは、その映画を知らない。朝から晩までモバイルを駆使して懸命に情報を探し歩いても、見つからない。それどころか先ず、日本芸能界の情報自体が、全く話題に上がることはなくましてや、ニュースになることも、ムーブメントを巻き起こすことも、無いのが現状だ。少なからずもインバウンドに依存している景気の(緩やかな)回復基調がある昨今、日本に集う外国人たちは、ホンモノのブランド価値を知っている。彼らを迎えるには、デファクトスタンダードの理解が必須。”世界で流行の――”、ソレもしかすると、日本だけの話題かもしれないですよ。闇は深い。 [ エドリード・ジャパン編集部 / EDL-editorial dept.]